難読漢字を使いこなそう!
読み方が難しい漢字 一覧

読書をしていて、読み方が難しい漢字に出会うことは意外と多いものです。
なんとなく読み飛ばしてしまったり、適当に推測しながら読んでいたりすると、気づけば作品の世界に入り込めず迷子に……なんてことも。
しかも、そういう読みの難しい漢字に限って、実は知っている言葉だったりしますよね。
「あ、これってそう読むのか!」と気づく瞬間も少なくありません。
読書中ならまだしも、自分で文章を書くときには、意味に合った適切な漢字を使いたいもの。
そこでこの記事では、小説や文学作品によく登場する漢字の中から、特に読み方が難しい漢字を厳選してご紹介します。
これを機に難しい漢字を覚えて、読書や文章作成に役立ててください!

クマヤマ(編集者・作家)
キャリア20年超のベテラン編集者。作家としても小説を6冊刊行。
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気分・感情を表す難しい漢字
| 憂鬱 | ゆううつ | 気分が落ち込んでいる様子 |
| 憤慨 | ふんがい | 強く怒ること |
| 憤懣 | ふんまん | 我慢できないくらい怒ること |
| 憔悴 | しょうすい | 心労や病気などでやつれている様子 |
| 愕然 | がくぜん | 驚いて呆然とする様子 |
| 憮然 | ぶぜん | 失望したり、不満に思ったりして、ぼんやりしていること |
| 懊悩 | おうのう | 悩み苦しむこと |
| 慄然 | りつぜん | 恐怖でぞっとすること |
| 慙愧 | ざんき | 自分の過ちを反省し、深く恥じること |
| 慟哭 | どうこく | 声を上げて激しく泣くこと |
| 悄然 | しょうぜん | しょんぼりしている様子 |
| 憧憬 | しょうけい/どうけい | 憧れる気持ち |
| 悶々 | もんもん | 悩み続ける、くよくよと考え続ける |
| 怯える | おびえる | 恐れる |
| 戦く | おののく | 恐怖でふるえる |
| 謳歌 | おうか | 楽しんでいる様子を歌に表すこと、転じて、大いに楽しむこと |
| 慇懃 | いんぎん | 礼儀正しい様 |
| 慇懃無礼 | いんぎんぶれい | 丁寧すぎて、かえって嫌味になっている様 |
| 倨傲 | きょごう | 傲慢、高慢 |
| 惺惺 | せいせい | 聡明、賢い、はっきりしている |
行動・状態を表す難しい漢字
| 躊躇 | ちゅうちょ | ためらうこと |
| 蹂躙 | じゅうりん | 踏みにじること、権利や尊厳などを無視して乱暴に扱うこと |
| 諄々 | じゅんじゅん | 繰り返して教える様 |
| 揶揄 | やゆ | からかうこと、冷やかすこと |
| 凋落 | ちょうらく | 勢いなどが衰えて落ちぶれること |
| 罹患 | りかん | 病気にかかること |
| 逡巡 | しゅんじゅん | ためらうこと、どうしたらよいか迷って決めかねること |
| 憑依 | ひょうい | 神霊などが人に乗り移ること |
| 諂う | へつらう | おべっかを使うこと、こびること |
| 蹉跌 | さてつ | 物事がうまく進まなくないこと、失敗 |
| 憚る | はばかる | 遠慮すること、いばること |
| 贔屓 | ひいき | 一方に肩入れすること |
| 跪く | ひざまずく | 地にひざをつくこと |
| 睨む | にらむ | 鋭い目で見ること |
| 罵倒 | ばとう | ののしること、ひどく悪口を言うこと |
| 掻攫う | かっさらう | 奪い取ること |
| 懺悔 | ざんげ | 罪を告白して許しを請うこと |
| 謗る | そしる | 悪口を言うこと |
| 訝る | いぶかる | 不審に思うこと、怪訝に思うこと |
| 蠢く | うごめく | うねうねと動くこと、多くの人が騒がしく動き回っている様子 |
難しい漢字に親しむことで、語彙の幅が広がるだけでなく、表現の引き出しも増えていきます。
「ことば」に関心が出てきた今だからこそ、「書く」ことにも一歩踏み出してみませんか?
書き方の基本を学びたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
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「小説を書きたい!」「初心者だけど、いつか自分の小説を出版したい!そう思っているけど、日々の仕事や家事、育児に追われて、なかなか執筆に取り組めない。そんな悩みを抱えている初心者さんは…


状態・性質を表す難しい漢字
| 贅沢 | ぜいたく | 金品を惜しまず使うこと |
| 瑕疵 | かし | 欠点、欠陥、傷 |
| 頻繁 | ひんぱん | 度々起こること |
| 煩悩 | ぼんのう | 仏教で、心身を悩まし迷わせる心の働き。俗に、心をかき乱す欲望 |
| 憂患 | ゆうかん | 将来の心配事、心配や苦労 |
| 虚仮 | こけ | 考えが浅いこと、中身がないこと |
| 狡猾 | こうかつ | ずるがしこいこと |
| 窮鼠 | きゅうそ | 追い詰められたネズミ。転じて、窮地に追い詰められた人 |
| 凄絶 | せいぜつ | すさまじいさま、非常に激しい様子 |
| 稚拙 | ちせつ | 未熟なこと、下手なこと |
| 饒舌 | じょうぜつ | おしゃべりなこと、口数が多いこと |
| 酩酊 | めいてい | 泥酔すること |
| 顰蹙 | ひんしゅく | 眉をひそめること、不快に思うこと |
| 箴言 | しんげん | 教訓となる言葉 |
| 頑是無い | がんぜない | 幼いことから善悪の区別がつかない |
| 遡及 | そきゅう | 過去の時点にさかのぼって、影響を与えること |
| 迂闊 | うかつ | 不注意なこと |
| 渾然 | こんぜん | 完全に混ざり合うこと |
| 漸次 | ぜんじ | 徐々に、次第に |
| 儚い | はかない | もろくて消えやすいこと |
| 痺れる | しびれる | 感覚がなくなること、電気のような刺激を感じること |
| 諦観 | ていかん | 本質を見極めること |
| 疎か | おろそか | 大切にしないこと、配慮にかけること |
| 疎い | うとい | 知識や経験が少ないこと |
| 拙い | つたない | 下手であること |
| 危なっかしい | あぶなっかしい | 危険であること |
| 呆気ない | あっけない | 期待外れで物足りない |
| 馴染む | なじむ | 新しい環境などに慣れて、違和感なく溶け込むこと |
| 労る | いたわる | 相手の苦労などをねぎらうこと |
| 蔑ろ | ないがしろ | 軽んじて大切扱いをしないこと |
| 弁える | わきまえる | 物事の道理をよく理解し、適切にふるまうこと |
| 貶す | けなす | 悪く言うこと |
| 諭す | さとす | 物事の道理を説いて、わからせること |
| 霞む | かすむ | 景色などが、もやがかかったようにぼんやり見えること |
| 涸れる | かれる | 川や井戸などが干上がること |
| 夥しい | おびただしい | 非常に数が多いこと |
| 目論む | もくろむ | 計画を立てること |
| 宛ら | さながら | 何かにそっくりなこと |
自然・時間に関する難しい漢字
| 薔薇 | ばら | バラの花 |
| 霙 | みぞれ | 雨と雪が混じって降るもの |
| 靄 | もや | 見通せる距離が1km以上の霧 |
| 霞 | かすみ | 遠くの景色がぼんやりと見える状態 |
| 凪 | なぎ | 風がやんで海面が静かな状態 |
| 翳る | かげる | 日が陰ること、光が遮られて暗くなること。雲や物陰などで光が遮られること |
| 朧月 | おぼろづき | 薄雲などでぼんやりと見える月 |
| 瀑布 | ばくふ | 高所から白い布を垂らしているかのような滝 |
| 颪 | おろし | 山から吹き降ろす風 |
| 暁 | あかつき | 夜明け |
| 黄昏 | たそがれ | 夕暮れ |
| 漸く | ようやく | 待ち望んでいたことが実現すること |
| 暫く | しばらく | 少し長い時間 |
| 俄か | にわか | 急に、突然に |
| 予め | あらかじめ | 事が起こる前から |
| 予て | かねて | 前もって |
| 予兆 | よちょう | これからの変化を感じさせる前ぶれ |
動植物に関する難しい漢字
| 犀 | さい | 動物のサイ |
| 鮎 | あゆ | 魚のアユ |
| 鴎 | かもめ | 鳥のカモメ |
| 啄木鳥 | きつつき | 鳥のキツツキ |
| 杜鵑 | ほととぎす | 鳥のホトトギス |
| 梟 | ふくろう | 鳥のフクロウ |
| 芍薬 | しゃくやく | 植物のシャクヤク |
| 躑躅 | つつじ | 植物のツツジ |
| 向日葵 | ひまわり | 植物のヒマワリ |
| 扁桃 | あーもんど | 植物のアーモンド |
| 無花果 | いちじく | 植物のイチジク |
| 胡桃 | くるみ | 植物のクルミ |
| 秋桜 | こすもす | 植物のコスモス |
| 団栗 | どんぐり | 植物のドングリ |
体の部位に関する難しい漢字
| 髭 | ひげ | ヒゲ |
| 瞳 | ひとみ | 目の黒目の部分 |
| 踵 | かかと | カカト |
| 掌 | てのひら | 手のひら |
服装・道具に関する難しい漢字
| 襤褸 | ぼろ | 古くて破れた衣服 |
| 褞袍 | どてら | 防寒用の厚手の着物 |
| 羅紗 | らしゃ | 厚手の毛織物 |
| 外套 | がいとう | 寒さや雨を防ぐために服の上から着るマントのようなもの |
| 竈 | かまど | 昔の台所にある炉 |
| 轆轤 | ろくろ | 陶芸で用いる回転台 |
難読漢字と同じように、記号の読み方も意外と迷うものです。
「・」「*」「頁」など、何気なく目にする記号の正式な読み方を知っていますか?
漢字とあわせて、記号の読み方もチェックしておくと安心です。
「・」「*」「頁」の読み方は?
文章を書いていると、「あれ、この記号の読み方は何だっけ?」と迷う瞬間ってありますよね。「・」「*」「…」など、ふだん何気なく目にする記号でも、いざ読み方を聞かれると正確に答えられない方も多いはず。


難しい漢字をスマホやPCで簡単に調べる方法 3選
難しい漢字や読めない漢字が見つかった際、辞書で調べるのはかなり大変ですし、時間がかかります。
簡単に難しい漢字の読み方を調べたいという人には、スマホやPCがオススメ。
辞書で探すより、手間も時間もかなり少なくて済みますので、ぜひ試してみましょう。
① 画像検索
Googleレンズ(スマホのカメラアプリ)を使うと、画像を解析して漢字を特定できます。
アプリを起動して、読めない漢字を撮影するだけでOKです。


② 手書き入力
「KANJI.ME 漢字検索」など、手書きで書いた漢字の読み方を教えてくれるサイトがあります。
似ている漢字の候補を出してくれるので便利です。


③ 部首で探す
「にんべん 漢字」というように、部首やつくりに「漢字」と足して検索することでも、探している漢字を見つけることができます。
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まとめ
漢字の読み方を多く知れば知るほど、読書で止まったり、意味を取り違えることが少なくなっていきます。
そして多くの漢字を自在に使いこなせるということは、創作の幅も広がるということ。
「知らない漢字が多い……」と自分を責めることはしないで、「どんどん知識が増えてる!」という明るく楽しい気持ちで知識を積み重ねていきましょう!
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