自費出版は恥ずかしい? よくある誤解と正しい理解を解説

自費出版は恥ずかしい?
よくある誤解と正しい理解を解説

「自費出版 恥ずかしい」と検索して、ここにたどりついたあなた。

果たして、自費出版は本当に恥ずかしいものなのでしょうか?

結論はシンプルです。自費出版は恥ずかしいどころか、誇るべき挑戦です。

なぜ、断言できるのか。

理由はいくつかありますが、わかりやすい点で言えば、夏目漱石・谷崎潤一郎・宮沢賢治といった文豪も自費出版を経験しているからです。

海外でも、「ピーターラビットのおはなし」の作者ビアトリクス・ポターが自費出版した作品から世界的な大ヒットにつながりました。

つまり、自費出版は「恥ずかしい」どころか、歴史的にもごく普通におこなわれてきた出版方法のひとつなのです。

この記事の監修・執筆

「自費出版は恥ずかしい」と思わせる「外的要因」と「内的要因」

自費出版が恥ずかしいと感じる理由は、大きく分けて2つあります。

外的要因…… 周囲からどう見られるかを気にしてしまうこと

内的要因…… 自分自身で「恥ずかしい」と思い込んでしまうこと

それぞれの要因を解きほぐしていけば、不安は大きく軽減できます。

外的要因|周囲の目で自費出版が恥ずかしいと感じる理由

自費出版をしようと考えても、「周りの人に恥ずかしいと思われたらどうしよう」と不安になり、結局あきらめてしまう。これが外的要因です。

人生はたった一度しかありません。せっかくやりたいことができたのに、周りの反応を気にしてあきらめてしまう。そんなのもったいないと思いませんか?

以下に、よくある外的要因を挙げていきます。それぞれの不安にどう向き合えばいいのか、具体的に解説していきます。

商業出版に選ばれなかったと思われる不安

クマヤマ
クマヤマ

自費出版は「落選組」ではありません

「出版社に選ばれる=実力」というイメージが強い日本では、自費出版=落選組と見られるのでは、と不安になる人は少なくありません。

ですが、出版社はあくまでビジネス。基本的に「売れる本」しか扱いません。出版不況の今はなおさらです。

・商業出版は売上重視
・自費出版は思いを形にすることが目的

このように、商業出版と自費出版とでは、基準がそもそも違うのです。

実際、自費出版から商業出版へつながるケースもあります。

自費出版は「落選組」ではなく「自ら選んだ道」と捉えるべきでしょう。

お金で買った出版と思われる不安

クマヤマ
クマヤマ

本を生み出すのに必要なのはお金ではなく、熱意です

「自費出版なら、誰でもお金さえ払えば本が出せる」

そんなふうに見られてしまうのでは、と不安になる方も多いでしょう。

しかし実際には、原稿が未完成のままでは本は作れません。どんなに資金があっても、著者自身の言葉やアイデアがなければ出版は成立しないのです。

構想を練り、筋道を立て、自分自身と向き合いながら原稿を完成させる。このプロセスは、自費出版であっても商業出版の作家と何ひとつ変わりません。

本を生み出すのに本当に必要なのは「お金」ではなく、著者の熱意です。

自己顕示欲が強いと思われる不安

クマヤマ
クマヤマ

自費出版は自己顕示ではなく、意義ある表現です

「本を出すなんて、自己顕示欲の表れだ」

周囲からそう思われるのでは、と心配になる人もいるでしょう。

けれども、その声に振り回される必要はまったくありません。
出版の意味や価値を決めるのは他人ではなく、あなた自身と、あなたの本です。

・自分の経験を社会に役立てたい
・生きた証を後世に残したい

そんな思いから生まれた本は、わかる人には必ず届きます。

承認欲求ではなく、価値のある挑戦として受け止められるのです。

自己満足で終わると思われる不安

クマヤマ
クマヤマ

読者を意識すれば、自己満足にはなりません

「自費出版? どうせ自己満足で終わるだけだろう」

そんな声を気にして出版をためらう人も少なくありません。

その不安を解消する方法はとてもシンプル。常に「読者」を意識して書くことです。

自分の思いを込めながらも、誰に読んでほしいのかを考え、読者の視点を織り込む。

そうすることで本には自然と社会的な意義が宿り、完成度も大きく高まります。

売れていないことが知られるのが不安

クマヤマ
クマヤマ

売れ行きは恥ずかしさの基準にはなりません

「売れ行きが少ないと、周囲に知られて恥ずかしいのでは」

このような心配の声もよく耳にします。とくに身近な人の目を意識して、不安になるのは自然なことです。

けれども事実として、商業出版の本ですら売れ行きが伸びず、レビューがつかないことは珍しくありません。

仮に小細工して自分で本を買ったり、レビューを増やしたりしたとしましょう。果たしてそれで心からの充足感を得られるでしょうか?

本が売れればもちろん嬉しいですし、どうせ売れないと思いながら原稿を書くよりも、多くの人に読んでほしいと思いながら執筆するほうが良い文章になります。

本当に大切なのは、本の内容に絶対の自信を持てているかどうか。そして、出版にチャレンジしたという事実。この二つです。

本を出すのはゴールではありません。あくまでもスタートです。

ここから少しずつ、自分の理想へ歩みを進めていけばよいのです。

低評価レビューがつきそうで不安

クマヤマ
クマヤマ

低評価は避けられません

「せっかく出した本に低評価がついたらどうしよう」

そんなふうに考えて、前に進めなくなっている人は少なくないかもしれません。

ですが、結論はシンプル。

どんな本でも必ず低評価はつきます。

評論家が絶賛するベストセラーでさえ、批判の声は避けられません。好みは人それぞれで、食べ物の好き嫌いと同じ。批判が出るのはごく自然なことなのです。

かつての僕もAmazonで低評価を受け、自分の人格まで否定されたような気になり、落ち込んだことがありました。けれど、今ならわかります。あれはただの「読まれた証」だったのだと。

大切なのは、低評価に振り回されないこと。取り入れる価値があると思えば改善点として受け止めればいいし、的外れなら「ふーん」と流せばいいのです。

好評も不評も、作品を世に送り出した人だけが手にできる貴重な体験。

あなたの作品が「語られる存在」になった何よりの証なのです。

知人や職場に広まるのが恥ずかしいという不安

クマヤマ
クマヤマ

噂されることは挑戦した証です

出版すると、「あの人、本を出したらしい」と職場や知人の間で話題になることがあります。それを気まずく感じる人もいるかもしれません。

ですが、考えてみてください。そもそも本を出すこと自体、誰にでもできることではありません。
注目されるのは、それだけで価値ある挑戦をした証なのです。

もし、気まずさがあるとすれば、それは「これまでの自分を超えて、新しい一歩を踏み出した証拠」です。

せっかく出版という経験をしたのです。気まずさではなく誇りを持つようにしましょう。

出版という経験に、気まずさで縮こまるのではなく、誇りを心に堂々と胸を張りましょう。

実際の成功事例を、こちらの記事でいますぐ読む!

内的要因|なぜ自費出版を恥ずかしいと思ってしまうのか

自費出版を考えるときに、「自分の本なんて稚拙ではないか」「出版に値する作品なのか」といった不安が頭をよぎってしまうことがあります。これが内的要因です。

こうした迷いや引け目は多くの人が抱えるごく自然な気持ち。しかし、少し視点を変えたり工夫を加えたりするだけで、その不安は大きく和らぎます。

以下に、よくある内的要因を挙げていきます。

どう解消していけばよいのか、一つひとつ具体的に解説していきましょう。

文章や内容が稚拙に見えそうで不安

クマヤマ
クマヤマ

大事なのは熱意とオリジナリティー

原稿を書いていると、「自分の文章なんて稚拙で、出版に値しないのでは」と落ち込んでしまう人がいます。プロの作家と比べてしまえば、完成度に自信を持てないのは自然なことです。

忘れてはいけないのは、あなたの作品には、あなたにしか表現できない唯一無二の価値があるということ。超一流の作家と同じ土俵で競う必要はありません。

大切なのは完璧さではなく、情熱や想いが読者に伝わること。

その熱意こそが、あなたの本を特別なものにしてくれるのです。

誤字脱字だらけのひどい本になりそうで不安

クマヤマ
クマヤマ

誤字脱字ゼロの本は存在しません

「誤字脱字が多くて、読むに堪えない本になってしまうのでは?」

こう考える人もいるかと思いますが、シンプルな解決方法があります。それは、出版前に何度も見返すこと

とくに大事なのが、しばらくの間、原稿を寝かせること。執筆を終えた直後に原稿チェックしてもミスが見つからなかったのに、数日以上経ってから改めて読み返すと、誤字脱字がわんさか見つかるものです。

これを複数回繰り返すことで、誤字脱字は大幅に減りますし、内容もブラッシュアップされていきます。

また、自費出版の会社によっては、プロの編集者がついてくれる場合もあります。協力を得ながら丁寧に見直せば、完成度は確実に高まります。

ひとつ知っておいてほしいのは、誤字脱字ゼロの本は存在しないという事実です。現役編集者である僕が断言しますが、人間の作業に100%の完璧はありません。

大切なのは、手を抜かずに丁寧に作業し、できる限りミスを減らそうとする姿勢。その地道な積み重ねが、あなたの本をより良いものへと高めてくれるのです。

デザインや紙質が安っぽくなりそうで不安

クマヤマ
クマヤマ

プロに依頼すれば商業出版と同等のクオリティーを実現できます

「商業出版の本と比べて、自費出版は見た目が安っぽくなりそう……」

この不安、半分は不正解で、半分が正解です。

書店に並んでいる商業出版の本は、装丁が素敵なものが多いですよね。手に取ってぱらぱらとめくると、指に心地良い紙を使っている。

これはプロのデザイナーが表紙を手がけ、編集者が作品に合った紙を選んでいるからです。

自費出版はこれと同じくらいの完成度は難しいのかといえば、そんなことはありません。
自費出版の出版社の中にはプロのデザイナーと編集者がきちんと関わる会社があり、商業出版と変わらないクオリティーの本を作ることができます。

注意すべきは、極端にコストを抑えようとした場合。どうしても安っぽさが出てしまうことがあります。だからこそ、依頼する出版社の制作事例をしっかり確認してみてください。

「自分もこんな本を作りたい」と思える事例を持つ会社に任せること。これが完成度と満足度を大きく高めるためのポイントです。

最後まで書き切れないのではという不安

クマヤマ
クマヤマ

伴走者がいれば挫折は防げます

「原稿を書き始めても、途中で挫折してしまいそう」

中途半端に終わってしまいそうで不安という悩みは、かなり多いと思います。

実は、原稿を途中で止めてしまうことはプロの作家にもよくあること。だからこそ、伴走してくれる編集者の存在は大きな支えになります。

励ましや的確な指摘を受けることで、一人ならやめてしまったり迷ってしまったりする時でも前へ進むことができるのです。

地道に執筆を続けて、ついに一冊を書き上げたときに得られる達成感と自信。これは本当に格別なものです。

僕はこれまでに六冊の小説を刊行してきましたが、原稿を書き上げた瞬間の爽快感はいつだって格別です。何度味わっても、その喜びは薄れることがありません。

そのかけがえのな充実感を、あなたにもぜひ体験してほしいです。

自分の過去や弱みをさらけ出すのが不安

クマヤマ
クマヤマ

心の衝動とまずは向き合って

私小説やエッセイ、自分史などを書くときに「過去や弱みをさらけ出すのが恥ずかしい」と感じるのはごく自然なことです。

けれど、その題材を選んだのは誰でしょうか? そう、他でもないあなた自身ですよね。

知らず知らずのうちに文章化したそれらは抑えきれない衝動であり、表現したいという心の声です。

その声にふたをするかどうかは、最終的にあなたが決めること。

無理に赤裸々に書く必要はありませんし、わざと露悪的になる必要もありません。

自然ににじみ出た言葉こそが、あなたが本当に書きたかったことであり、そこにこそ作品の本質が宿るのです。

つい勢いで書いてしまったことは書かなくても良いでしょう。

ですが、あなたの心が露わにしたがっている感情や想いには、一度、きちんと向き合ってみましょう。創作とは自己表現なのですから。

まとめ|恥ずかしいのは「思い込み」にすぎない

「自費出版は恥ずかしい」と思ってしまうのは、多くの場合、誤解や思い込みに過ぎません。

外的要因――周囲からどう見られるか。
内的要因――自分自身がどう感じるか。

この二つを丁寧に見つめ直してみれば、「恥ずかしい」という感情の正体は案外あっけなく解けていきます。

・商業出版に選ばれなかったと思われる不安
・自己顕示欲だと誤解される心配
・作品の質に自信が持てない引け目

こうした不安は誰もが抱きやすいものです。けれども、その正体を見極めれば、「自費出版は恥ずかしい」という考えは、ただの幻想や気のせいに過ぎないことがわかります。

演劇の世界では、小劇団が役者やスタッフの持ち出しで公演を開催することは珍しくありません。

映画界でも自主制作からキャリアを切り拓き、後に世界で評価された監督が数多くいます。

スコットランドで開催される世界最大級の芸術祭「エディンバラ・フリンジ」では、プロもアマも参加者は登録料を支払い、観客の前でパフォーマンスを披露しています。

自らお金を出して創作するのは、芸術やエンターテインメント、文学の世界では普遍的なことなのです。

恥ずかしさにとらわれて夢をあきらめるのは、人生にとって大きな損失です。本を世に出すという一歩を踏み出した勇気は、間違いなく誇るべきもの。

あなたの本を待っている読者は必ずいます。どうか胸を張って、一冊を世に送り出してください。それが未来を切り拓く第一歩になるのです。

自費出版をポジティブに楽しむなら、まずはこちらの記事が参考になります。

「恥ずかしくないのは分かった。
だけど、一歩を踏み出す勇気がまだ出ない」

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