自費出版の詐欺・カモ対策
【トラブル回避法】
① 悪質業者の見分け方

自費出版の相談・問い合わせ段階で起きやすいトラブルとは?
「自費出版は詐欺なのではないか?」と心配する人は少なくありません。
検索エンジンで「自費出版」と入力すると、「自費出版 詐欺」「自費出版 トラブル」「自費出版 カモ」といった関連ワードが表示されます。
もしかしたら皆さんも、そういったワードで検索して、このページにたどり着いたかもしれません。
結論から言います。
現在の自費出版業界において、明らかに詐欺を働いている会社はまず存在しません。
SNSや口コミが瞬時に広がる今の時代、悪質な手口を続ける会社はすぐに晒され、淘汰されてしまうからです。
では、なぜ「自費出版 詐欺」と検索されるのでしょうか?
カモにされてしまうのではないかと不安になってしまうのでしょうか?
それは、著者と出版社のあいだで起きる認識のズレや営業トークの強引さから「騙された」という不満や不信感につながるからです。
そこで、自費出版で想定されるトラブルを次の4つの段階に分けて整理しました。
それぞれのステップで、どのようなトラブルや誤解が生じやすいのか、そしてどう回避すればよいのかを解説していきます。
まずは「相談・問い合わせ段階」で起こりがちなトラブルや詐欺まがいの行為と、その回避法から。
もしもしつこい営業電話や強引な勧誘などがあった場合には、どのように対処すればよいのでしょうか。さっそく見ていきましょう。

クマヤマ(編集者・作家)
キャリア20年超のベテラン編集者。作家としても小説を6冊刊行。
▶ クマヤマの詳しいプロフィール
自費出版のトラブル対処法 相談・問い合わせ編
注意度 危険
勧誘電話が止まらない

やっぱり出版するのは難しいと伝えたのに、電話を何回もしつこくかけてくる業者がいて困っています…
連絡不要と伝え、それでも続くなら公的機関に相談
一度きっぱり断ったはずなのに、電話やメールで繰り返し勧誘してくる。そんな出版社とは契約してはいけません。
「もう連絡はしないでください」とキッパリ伝えましょう。
それでも続くようなら消費生活センターなどの公的窓口に相談しましょう。
注意度 危険
契約を結んだ出版社が倒産

自費出版の契約を結んだすぐ後に、出版社が倒産。電話はつながらず、本も未完成。お金は前金で全額振り込んだのに…
支払いを急かす出版社や担当者は要注意
自費出版の出版社がいきなりの倒産。本は出版されず、すでに支払っていたお金は戻ってこなかった。
多くの場合、経営が危うい会社ほど「現金を先に支払ってほしい」と強く求めてきます。
異常な焦りを見せる会社や担当者は要注意です。
依頼前には、その会社の実績や運営状況をよく調べ、SNSなどでも情報を収集しておきましょう。
支払いも一括ではなく分割や制作進行に応じた段階払いにしておくと、リスクを大きく減らせます。
注意度 警告
おだてられて契約してしまった…

「ベストセラー間違いなし」とおだてられて、多額の契約を結んでしまいました
その場では決めず、必ず一度持ち帰りましょう
作品を過剰に持ち上げて著者の気分を高揚させ、その流れで多額の契約を決断させる。こういった営業手法もあるようです。
褒められると嬉しくなってしまうのはわかりますが、その場では決めないこと。必ず一度持ち帰り、少し日を置いてから考えましょう。
家族や友人に相談したり実際に原稿を読んでもらったりすれば、より冷静に判断できます。
注意度 警告
今なら割引と言われて契約

「いま決めれば特別割引です」と言われて、焦って不本意な契約を結んでしまった
急かすような業者とは契約をしないこと
「今なら枠が空いています」「今日決めてくれれば特別割引できますよ」といったセリフは、冷静な判断を奪うための典型的なやり方です。
急かされると、本来なら立ち止まって考えるべき契約をその場で承諾してしまいがち。このような状況に出くわしたら、絶対にその場で契約しないでください。
大前提として、相手の状況を考えずに急かすような業者は、親身になってくれる可能性は低いです。
注意度 警告
高額な広告を薦められた

担当者に言われるがまま、高額な新聞広告オプションを付けた。売れて回収できればいいけど…
高額の宣伝費を回収するのは、まず不可能
「売るためには新聞広告が必要」「雑誌に載せれば一気に広がる」
そんな言葉とともに、見積もりの段階で高額な広告費展開を提案されることがあります。
広告費を回収するのはきわめて難しいことだけは念頭に入れておきましょう。
注意度 注意
「共同出版」の落とし穴

著者と出版社でお金を出し合う「共同出版」のはずが、かかる金額が自費出版と変わらない
問い合わせ時に出資割合を確認すること
共同出版とは、出版社と著者が費用を分担して本を出すこと。
費用負担の割合は半々のように聞こえますが、中には著者がほぼ全額負担しているケースがあり、そのことからトラブルに発展することもあります。
共同出版の話をする際には、契約前に必ず出資割合を確認しておきましょう。
注意度 注意
安物買いの銭失い

低料金だけで出版社を選んだら、出来上がった本の安っぽさにがっかり
金額だけでなく品質も必ずチェックしましょう
安価でも丁寧に仕上げてくれる会社もありますが、基本的に安い=それだけ手間をかけないということを意味します。
依頼する前には、その会社のサイトを確認しましょう。
金額だけで決めず、過去に制作した本を判断材料にすることが失敗を避ける最良の方法です。
注意度 注意
出版用語がわからない

出版の専門用語がわからず、適当にわかっていた振りをしていたら想像していたのとは少し違う本ができてしまいました
分からない用語は、そのつど担当者に確認しましょう
「配本」「重版」「色校」「見返し」など、出版界には一般社会では使われない言葉が多くあります。
言葉の意味が分からないまま作業を進めてしまうと、後で「思っていたのと違う」とトラブルになってしまう可能性も。
わからない言葉が出てきたら、そのつど出版社の担当者に質問しましょう。良心的な出版社であれば、理解できるまで丁寧に説明してくれます。
もしも説明するのを面倒くさがったり、適当な言葉で流そうとしたりする出版社なら、契約をしないのが賢明です。
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