本の落丁・乱丁とは? | 意味や読み方、ミスの原因や交換方法まで解説

本の最後のページにある奥付。下部を見てみると、このような文章が書かれていることがあります。
落丁・乱丁はお取り替えいたします。
お手数ですが、着払いにて小社までお送りください。
落丁と乱丁。
それぞれ「らくちょう」「らんちょう」と読み、出版物のクレームや返品理由の代表的なものの一つといえます。
出版社が送料負担で交換すると言っているくらいですから、本の不具合であることはわかります。
ですが、具体的にどういうことかはご存じない方も多いかと思います。
「落丁」と「乱丁」について、それぞれ解説していきます。

クマヤマ(編集者・作家)
キャリア20年超のベテラン編集者。作家としても小説を6冊刊行。
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落丁とは? ページが抜け落ちた状態
落丁とは、本や雑誌などの印刷物でページの一部が抜け落ちている状態を指します。つまり、落丁本とは、本来あるべきページが欠けてしまっている不良品のこと。
ページが抜け落ちているということは、内容の一部が伝わらないということ。
小説なら物語の山場につながる重要な伏線が消えてしまったり、問題集なら解答ページが欠けていたりと、読者にとって大きな支障をきたします。
落丁の例
● 256ページの本のうち8ページが抜けていて、248ページしかない。
● 114ページをめくったら、いきなり120ページまで飛んでいる。つまり、115、116、117、118、119ページが抜けてしまっている状態。
落丁の原因
● 印刷・製本工程での紙の折りや綴じミス
本をつくるときには、まずは内容を紙に印刷し、それを一冊の本の形にまとめます。この作業の過程にミスがあり、ページが抜けてしまうことで落丁が起こります。
● 検品時の見落とし
ページが抜けているのにチェックで見落としてしまった。
● 輸送・梱包時の破損など
本を書店や倉庫へ運ぶ際に、ページが抜けたり破けたりしてしまった。
● そのページだけ破いて持っていってしまった人がいる
信じられないかもしれませんが、本屋さんで売っている本の特定のページだけ破って持っていく不届きものがいます。こういったことでも落丁トラブルが起きてしまうのです。
乱丁とは? 裁断ミスなどで配置や順番がおかしくなる
乱丁とは、本や雑誌などの印刷物でページの順番が誤って製本されている状態のこと。ページ自体はすべて存在しているものの、並び順がバラバラになっている不良品です。
落丁はページが欠けているのに対して、乱丁は一応すべてのページがあるだけマシに思えるかもしれません。
しかし、ページの順番が間違っていることで、推理するよりも先に犯人がわかってしまうことになったら読者も著者もがっかり。せっかく書き上げた苦労も水の泡になってしまいます。
また、ページが上下逆になっていたり、余白が大きかったり小さかったりといったケースも乱丁と呼ばれます。
乱丁の例
● 本来の順番が「50 → 51 → 52 → 53」なのに、実際は「50 → 54 → 51 → 52 → 53」となっている。
● 1章の次が4章、その次が2章と順番が入れ替わっている。
● あるページだけが上下逆さまになっている。
乱丁の原因
● 印刷後の折丁(おりちょう)の順番入れ違い
「折丁」とは、数枚の紙を折って作るまとまったページ単位のこと。これを入れ間違うと、順番がおかしくなります。
● 製本時に綴じる順序を誤った
原稿を印刷した紙を正しい順番で綴じなかったことも、乱丁の原因になります。
● 自動製本機の設定ミス
製本機の設定を間違えてしまうと、順番のおかしな本が出来上がってしまいます。
● デザインデータのミス
出版社から印刷所に原稿のデータを渡す(=入稿)時点で、すでに順番が入れ替わっているパターン。印刷所の担当者も異変に気づかなかった場合、そのまま印刷されてしまいます。
▼ 奥付の見方やルールはこちらの記事で詳しく解説
落丁・乱丁の確認方法
本を読んでいて違和感を感じたら、ノンブルをチェックしましょう。
ノンブルとは、各ページの端のほうに書かれている通し番号のこと。
この数字が繋がっていないときや、順番がおかしなときは、落丁や乱丁である可能性が非常に高いです。
ただし、表紙や扉、奥付などはノンブルを記載しないことも多くあります。
たとえば、雑誌をめくると最初のページのノンブルが「3」となっているケースは少なくありません。これは表紙を1ページめ、表紙の裏を2ページめとカウントしているため。落丁や乱丁ではなないので、安心してください。
落丁本と乱丁本の交換の仕方
自分の買った本に落丁や乱丁を見つけたら、まずは奥付を確認しましょう。
出版社の名称と住所が記載されていますので、そこへ本を送れば通常は送料負担で、欠陥のない新しい本と交換してもらえます。
奥付に住所がない場合は、ネットで出版社の名前を調べれば見つかります。
また、本を購入したお店(書店やAmazonなど)でも交換は可能です。落丁・乱丁があった旨を伝えて、問題のない本と交換してもらいましょう。
この際、購入時のレシートが必要になる場合がありますので、忘れずに持っていくようにしましょう。
まとめ
①
落丁は本来あるべきページが抜け落ちていること。
②
乱丁はページの順番が乱れてしまっていること。
③
落丁も乱丁も出版社サイドのミス。
出版社にいえば、無料で交換してもらえます。
また、購入店舗での交換も可能です。
④
出版社の住所は、本の最後にある奥付に記載されています。
見当たられなければ、ネットで検索しましょう。
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